2019.08.07ラオスの人・街・文化
アメリカのメディアで、「世界で一番住みたい国」のナンバー1にラオスが選ばれた、という話を聞きました。休みも多く、仕事もノンビリとしたペースで、非常に緩やかです。
ラオスは基本的に仏教国ですが、ハロウィーンもクリスマスも楽しみます。
新年のお祝いに至っては、一般的な新年である1月1日前後はもちろんのこと、中国歴の新年、そしてタイ・ラオス歴の新年と、余すところなく休みます。ラオス新年では、公的には5日の祝日でも2週間ほど休む人が多くいます。何をしているかと言えば、飲んでいます。ただ、ひたすら飲んでいます。地方に行くとよく見かけるのですが、平日の昼間から飲んでいる男達がいます。刈り入れの時期を除けば、本当にノンビリしています。
ラオス人の仕事ぶりですが、意見が分かれるところだと思います。ラオス在住の日本人の中では、ラオスに合わせてノンビリされる方々と、ラオス人の仕事ぶりにイライラする方々の、大きく2つのグループに分けられる気がします。先日お会いした日本人の方は、明日にでも日本に帰りたいとおっしゃっていました。私は、一生ラオスでいい、と思っています。
私がお世話になっている国立ヘルス・サイエンス大学歯学部の先生達を例にとります。午後3時頃になると先生方はソワソワし始め、午後4時頃には潮が引いていくように、誰もいなくなります。子供がいる人は、男女関係なく、幼稚園・小学校に迎えにいき、帰途につきます。
私がラオス人の生活をいいなと思うのは、まずなにより家族第一、という点です。ラオス人は、奥さんが風邪をひいたから、子供が熱を出したからと、休みます。日本の企業だと、不謹慎な言い方ですが、ほとんど危篤状態じゃないと休めない環境のような気がします。でも、ラオス人は家族のために休みます。もちろん、中にはズル休みもあるとは思います。でも、家族第一という考えが普通に浸透していて、夕食も必ず家族で、というのが当たり前な生活です。私自身にとっては、忘れていたものを思い出させてくれた気がしています。