ラオスのダム決壊現場を訪問、OISDEからの寄付品を贈与しました。

2020.01.30

ラオスのダム決壊現場を訪問、OISDEからの寄付品を贈与しました。

2018年7月23日、アタプー県で韓国らの合弁企業が建築していた「セーピアン・セーナムノイダム」が決壊、多数の死者と家屋が汚泥に埋まり、7000人以上の住民が家を失ったニュースは平穏なラオスにあってショッキングなニュースとして世界が注目しました。

それから1年半も経つのに被災者住民はダム決壊現場から60キロも離れたアタプー市の郊外で未だに仮設住宅生活を余儀なくされ、プライバシーもない不便な長屋生活を続けています(写真)。住民たちは元のように農業に復帰したいと政府に請願をしていますが、中国資本がバナナの生産に乗り出し、住民たちを雇用しようとしています。

しかし、この中国式バナナ栽培は大量の農薬を使い、土地や水が荒れてしまうので、住民たちは大反対の狼煙を上げました。正に人の不幸につけ込んだ中国のやり方にラオスの人々は憤懣を隠せません。

また、このダム建築の主体であった韓国のSKという企業は、ラオス政府が施工不良を指摘したのにも拘らず、決してそれを認めず、住民への補償をしていません。仮設住宅建設経費の一部をこの韓国企業が支援していますが、殊更にそれを強調している看板に我々は腹立たしさを禁じ得ません。

今、中国や韓国が有償資金協力で(要するに借金)途上国のインフラを食い物にしています。借金漬けにした挙句、粗悪なインフラ(橋やダム、道路など)を次から次に建築して問題を起こしています。このような現実に良心の支援(日本の支援は基本、無償資金協力)を続ける我が国が声を挙げるべきです。

ページトップへ戻る