ラオス・ヘルスサイエンス大学歯学部における技工士養成コース活動報告

2019.08.06

  • 2019年7月 UHS補綴コース研修報告書:参加者 渡辺一騎、萩野礼子、佐藤 緑
  • 22日(月) 午前 ビエンチャンに到着、ホテルに移動
  • 22日(月) 午後 ヘルスサイエンス大学訪問
    当日は土曜日にあった祝日”女性の日”の振替休日とのことで、歯学部長も「数日前まで知らなかった」とのこと。技工士養成コースの学生達は朝7時から学校で待機していたという。
    当初、デモ患者の印象採得と咬合採得を行う予定であったが休日のため患者は来院しないとのことで、急遽、義歯製作の要点についてスライドを用いて講義を行った。その後、今までの実習を通じて難しかった点、分からない点についての質疑応答を行った。
  • 23日(火) 午前 ヘルスサイエンス大学歯学部病院
    デモ患者は、当日の新患から学生実習に適当な症例を選ぶ形式であった。患者の選択に時間を要する上に、どの患者も一様に口腔内の清掃状態が悪く、とても診査を行える状況ではない。超音波スケーラーは補綴科診療室には常備されておらず、その度に保存科に送られて歯面清掃を行う必要があった。
    最終的に2人の患者がデモ用に選ばれた。研究用模型を製作して義歯の設計を行った後に、作業用模型を製作する時間は無いため、患者の口腔内で完成義歯のシミュレーションを行い、レストシートの形成と印象採得を行った。
    補綴科診療室には残念ながら義歯の印象採得に必要な材料が十分に整っておらず、足りないものがあると学生が探しに行くのだが、その度に10分程度を要し相当な時間がかかった。午前中は印象および咬合採得のみで終了。学生には昼休みの間に模型とそのコピーの製作、および咬合器装着を指示した。
  • 23日(火) 午後 ヘルスサイエンス大学歯学部病院
    学生は銘々の進捗に合わせて実習を行った。教室と重合室を行き来して、咬合器装着や人工歯配列などを指導した。翌日、義歯装着を行う予定のところを蝋義歯試適に変更して終了。
  • 24日(水) 午前 ヘルスサイエンス大学歯学部病院
    当初の予定を変更し、引き続き学生の進捗に合わせて実習内容の指導を行った。一部の学生は前歯部のみの蝋義歯試適を行った。
  • 24日(水) 午後 ヘルスサイエンス大学歯学部病院
    引き続き実習指導を行った後に、修正点の説明を行った。最後に各学生に今回の実習の感想を発表してもらい、今回の活動の締めくくりとした。

以上 渡辺、佐藤緑、萩野より

  • 7/22(月) 00:20 東京/羽田 出発 TG661
    10:40 ヴィエンチャン 到着 WE572
    午後 義歯製作実習① 印象+咬合採得+咬合器装着+人工歯配列
  • 7/23(火) 午前 義歯製作実習② 人工歯配列(続き)+流し込み重合+研磨完成
    午後 完成した義歯の評価と講義、質疑応答
  • 7/24(水) 午前 クラスプ屈曲+義歯修理の実習
   
 

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